この度、広報委員会の活動の一環として、「十和田市立中央病院研究誌」と「十和田市立中央病院年報」を合体させ、リニューアルした形で「十和田市立中央病院医報」を創刊することに致しました。その意味するところを下記の発刊に当たっての前文にまとめておりますので、是非ご一読いただき、私の意向を汲み取ってください。
この度、初刊となる「十和田市立中央病院医報 第1巻(平成26年度版)(ISSN2189-6054)」をお届け致します。新たな内容の出版物として、今後も毎年定期的に発行させていただきますので、何とぞよろしくお願い致します。
実は現在、私の 4 代前の院長である末武保政先生が、1985 年に創刊された「十和田市立中央病院研究誌(ISSN 0911-9523)」が継続的に発行されております。
2014年3月に第24巻が発行されましたが、2011年と2012年の合併号であり、研究内容の公表に約 2~3 年のタイムラグが生じてしまいました。これは諸々の理由により研究論文数が減少し、ある程度の論文が集まってから発行せざるを得ないと言う構造的な問題も含んでおりました。
また、昨年までは病院の診療実績等をデータ化してまとめる所謂「年報」を発行したことがなかったものですから、2015 年3 月に「十和田市立中央病院年報(平成 25 年度版)」を初めて発刊致しました。経時的に病院の基本的なデータをまとめることは、めまぐるしく変化する医療情勢に対応するためにも重要なことであると思います。昨年はその年報に、タイムラグが生じないようにと考え、論文等の研究業績も同時に盛り込んだのですが、ISSN(国際標準逐次刊行物番号)を取得しておりませんでした。皆様ご存知のように、ISSN を取得すると出版物として国立国会図書館に保存され、公になり、著作物として検索される可能性があるなどのメリットがあります。
そこで、伝統ある「十和田市立中央病院研究誌」の 1 ページ目に記されてある「教育のない病院に進歩発展はない ウィリアム・オスラー卿」の精神を受け継ぎ、よりタイムリーな論文掲載が可能で、年報の内容も掲載できるような出版物の発刊が必要であると考えました。そして、新たに ISSN を取得して、発展的にリニューアルさせていただいたのが本誌になります。
我々医療従事者にとって、自ら経験し、考えたことを文章化することは、習慣的に行っていることであり、その貴重な経験を周知させる場として、職員には積極的に本誌を利用して欲しいと思います。また、新専門医制度の整備指針に「リサーチマインドの涵養」が謳われており、人材育成の一翼を担う出版物としても捉えていただきたいと思います。
本誌はまさに病院の活力そのものだと思いますし、今後も医療の質と経営の質の両者が読み取れる出版物に進化させて行きたいと思います。まだまだ不十分な内容ではありますが、ご一読いただきご指導いただければ幸いです。