皆さんおばんでございます。院長の丹野です。本日は大変お忙しい中、日頃お世話になっている皆さんにも御集まりいただき、恒例の「さわらびパーティー」が開催されることを大変うれしく思います。ご参加いただき誠にありがとうございます。

このさわらびパーティーは、当院に新しく加わってくれた職員の皆さんの歓迎とその御披露目の会になっています。新人・新任の皆さん!ようこそ十和田市立中央病院へお出でくださいました。大歓迎致します。

さわらびパーティーの由来については、昨年この場で紹介させていただいたのですが、人材の入れ替わりもありますし、語り継ぐ責務もあると思いますので、毎年さわりだけでも話すべきであると思いました。「さわらび」というタイトルはもちろん当院のシンボルである佐藤忠良さん作のさわらびの像から取ったものですが、この言の葉はさらに万葉集の歌にまで繋がっているということなんです。

万葉集の歌の中に志貴皇子(しきのみこ)が詠んだ次のような歌があります。

「石(いわ)ばしる 垂水(たるみ)のうえの さわらび(早蕨)

の 萌え出づる春に なりにけるかも」その意味は、「岩をほとばしりながら、流れ落ちる滝のほとりに、若い蕨(新芽)が萌え出る春になったのだなー。」と早春の情景を素直に詠んだ歌とされています。寒く厳しい冬を越え、待ちに待った春到来を喜ぶ歌で名歌とされています。

この歌の意味になぞらえて、新しく加わった皆さんは「さわらび」であり、当院にとっての春そのものであるというわけです。我々旧人は、新人の皆さんを首を長くしてお待ちしていましたよ、というような心情に溢れた深い意味合いのあるパーティーであると認識してください。

さて、話は変わりますが、県が策定した地域医療構想について確認しておきたいと思います。折に触れお話しておりますが、当院は上十三医療圏の中核として、3つのミッションが与えられております。具体的には、①急性期医療を充実させること、②周辺の自治体病院の支援、③在宅医療の提供の3点です。

当院が中核病院として急性期医療をしっかりやらなければならないことは、皆さん言われなくても自覚していることですし、現在まで淡々とこなしてきているという自負もあると思います。そこで立

場を変えて、外部からどのように見えるのかを考えてみると、中核病院なんだからということで、より一層重症度の高い、急性期の患者さんの収容を要請されることは想像に難くないでしょう。マンパワーが増えない中、工夫しながらさらにチームワーク良く対応していかなければなりません。我々自身も、中核だからといって、おごることなく謙虚にやっていくのが重要であると思います。「おごらず謙虚に!」を合言葉に、中核病院としての誇りを持って地域医療に貢献して行きましょう。

今回のさわらびパーティーは回を重ねて 36 回目になります。フレッシュなさわらびの皆さん、今伸び盛りの中堅から若手わらびの皆さん、私などは塩漬けわらびだと思いますが、コラボしながらいい味を出していきましょう。ともに末永くよろしくお願い致します。

今日の幹事諸君はまさにさわらび集団ですね。ご苦労様です。それでは楽しくご歓談いただければと思います。本日はありがとうございます。