いきなり四字熟語を並べてみましたが、思い当たるところがあり表題とさせていただきました。「内固外進」はそのまま漢字の示す通り「内を固めて外に進む」ということで、ある学会の方針をそのまま引用させて頂きました。四字熟語辞典にはないようですので、学会理事長の造語でしょう。まさに当院の現状にマッチしている四文字ではないかと感じています。

例えば、昨年度の内固の一つに全職員で取り組んだ病院機能評価更新がありました。結果はもちろん合格でしたが、評価内容として待望の S 評価(秀でている)を「患者さんの療養環境」と「放射線治療」の 2 項目で頂戴することができました。この点に関しては全国トップレベルであるという誇りと自信を持って、外に発信できる(外進)と思っています。そして今年度の内固ですが、耐え忍び待ち続けていた特に医師を中心とした新しい人材の獲得があります。これが本来の組織としての内固でしょう。そこで次なる四文字である「余韻繞梁(よいんじょうりょう)」の登場です。

これも実は当院院長室に掲げてある歴史を感じる木製プレートに彫り込んである文言を引用させて頂きました。十和田市立中央病院初代院長である山田明先生が刻まれた文章の題字に「余韻梁(はり)を繞(めぐ)る」とあります。余韻とは、音の鳴り終わった後に微かに残る響きとか、事が終わった後も残る風情や味わいのことであり、それが家の梁までまとわりつくという故事成語のひとつのようです。その故事を踏まえて意味を表現すると、この上なく絶妙な歌声で人々に深い印象を残すこと、となります。

今年度の当院の状況に置き換えてみると、新しく加わってくれた人材が橦木となって、当院という鐘を打ってくれています。その余韻が院内全体をめぐり、隅々まで行きわたりながら、院外へ、地域へと拡がって行く確実な予感があります。まさに外進です。それらを考えると真に味わい深い二つの四字熟語である、と勝手に思っています。当院から発せられる余韻に是非耳を傾けてみてください。今年度も何とぞよろしくお願い致します。

2017 年 4 月 1 日