皆さんお疲れの中お集りいただきありがとうございます。院長の丹野です。

さて、今年を振り返ると、病院としては、厚生労働省のお役人が表現した「惑星直列」、いろいろな改定が同時に行われた年でした。具体的には、診療報酬・介護報酬・福祉関連の改定、地域医療構想を含む第 7 次医療計画の策定、国保の都道府県単位化、新専門医制度等になります。これが何を意味しているのかと考えると、要するに我が十和田市立中央病院が今後どのような医療を展開していくのかを早く決めなさい、と問われているのだと思います。

それもあり、職員の皆さんにも、外部に向けても、当院は「カメレオン病院」としてやっていきます、と発信してきました。どういうことかと言いますと、どのような患者さんが受診されても、その患者さんの状態に合わせて、我々が柔軟に色を変えて対応できる病院、即ち地域の多機能型病院としてやっていくということです。それは何でも屋でやるということかと思われるかもしれませんが、そこには当然重み付けがあります。カメレオンにも背骨があるということです。バックボーン、精神的支柱ということですが、それはやはり救急医療を中心とした急性期医療、具体的には患者さんを決して断らない医療ですよね。これが我々のバックボーンであり、誇りだということです。

それが、今年もきちんと継続されております。組織としての信念、文化と言ってもいいかもしれませんが、それがしっかり根付いていることは大変ありがたいと思います。その評価のひとつに救急車応需率というものがあります。救急隊からの要請台数に対する受入台数で表される率ですが、当院は現在 98.5%です。例えると 200 台中何らかの理由で 3 台しか断っていないという結果です。これは全国トップレベルの評価であり、誇りたいと思います。決して断らない医療がルーティン化してきていると感じています。この「カメレオンの背骨」、堅持していきましょう。

今年度の目標についてですが、経営に関しては、ほぼ目標通りに進んでおり、現金ベースの黒字化を維持しております。3つの年度目標については、①地域医療支援病院の取得:逆紹介率 100%を目指す:現在逆紹介率は 76%で、その条件である 70%以上を満たしています。かつ紹介率は現在 62%で、これも条件である 50%以上を満たしていますので、この状態を維持して来年度県に申請したいと思います。②医療と介護の連携強化:地域医療連携室が中心となり、事務管理としての人材も加わり、空床情報の共有・連携の手引きの作成・連携の集いの拡充・講演会の企画(当院脳神経外科診療部長鈴木直也先生の講演会)・病院ふれあいまつりでの展示活動等、積極的に実践しております。③日本一の陶冶病院:来年度の研修医フルマッチや看護局・薬局・臨床検査科・臨床工学技士・事務局等への優秀な新人の獲得に繋がりつつあります。全体としていい流れが出来つつあると思います。

ただ注意したいことは、目標と目的は違いますから、目標の数値を追いすぎて我を見失ってはいけないと思います。あくまでも我々の目的は、質の高い医療を提供することによって、社会貢献する・地域貢献するということですので、木を見ながらも時々森も見ることが重要であると思います。

今年 1 年大変お疲れ様でした。良いお年をお迎えください。

2018 年 12 月 28 日 院長 丹野 弘晃