青森県自治体医学会誌に投稿した内容です。ご一読を!

第 47 回青森県自治体医学会は、令和元年 8 月 31 日(土)に青森国際ホテルに於いて開催されました。今回は例年よりも多い 108 名の皆さんに参加していただき、会は盛会裏に終了することができました。また、県からは健康福祉部部長の有賀玲子様にも参加していただき、ご質問や貴重なコメント等を頂戴し、より深みのある会になったと思います。参加してくださったすべての皆様に心より感謝いたします。

さて、自治体病院は人材不足等もあって非常に厳しい運営が続いておりますが、国はその人材不足に対応するため、三位一体と称してかなり強行に改革を進めているように感じます。三位というのは、1つ目は病院の再編などを含めた地域医療構想の実現、2つ目は地域偏在や診療科偏在といういわゆる医師偏在の解消、3つ目は医師の働き方改革というものです。確かに3つとも全て絡み合っていて同時遂行しなければならない問題だとは思いますが、見え隠れするのは結局のところ集約化・集中化なのかな、という気がしています。

ただ、地域医療構想に関しては思うようには進展していない感じがあり、閉塞感が漂っていると思いますし、偏在に関しても医師は増えていますが、一方で人口減少を待つ部分もあり、他力本願的な感じもしています。働き方改革に関しては、「言うは易く行うは難し。」といったところで、今真面目にやろうとすると自分たちの首を絞めかねないというのが現実だろうと思います。しかし、今後5年以内にこれらの問題に取り組んでいかなければならないことは十分承知していますが、今は焦らずじっくり独自性を持ってやっていくしかないと思っています。

青森県の地域医療を守っているのは我々自治体病院である、ということは紛れもない事実ですので、今目の前のやるべきことをしっかりやりながら耐えていきましょう。忍耐力が大事である、と思っています。そんな中、リサーチマインドを絶やさず、一般演題として 12 題を発表していただいた先生方に敬意を表します。また各セッションの座長を担当していただいた 3 名の先生方には、熱のこもった討論に導いていただき厚く御礼申し上げます。

今回のシンポジウムは、八戸市立市民病院院長の今明秀先生にコーディネートしていただきました。テーマは「人口減少社会が地域医療へ及ぼす影響を考え、どう対処するか?」であり、厳しい現実の報告と共に、前向きなアイデアも示され、活発なディスカッションが展開されました。大変有意義な時間を共有できたと思います。

会終了後には間髪入れずに懇談会が開始され、懇親の宴となりました。来年は令和2 年 8 月 29 日(土)開催予定となっておりますので、奮ってご参加のほどよろしくお願いいたします。

青森県自治体医学会運営委員会 委員長 丹野弘晃