「医学教育」という雑誌の機関会員ページに投稿した内容です。

病院の概要

当院は 1934 年 9 月に開設され、1958 年 10 月から十和田市立中央病院と改称し、創立85 年を迎えている自治体立病院です。青森県の二次医療圏である上十三医療圏(人口約 17万人)の中核病院として機能しており、許可病床数 379 床(一般 325 床、精神 50 床、感染 4 床)、総職員数 581 名(うち医師 52 名:嘱託、初期研修医 17 名含む)の総合病院です。主な指定としては、地域医療支援病院、地域がん診療連携拠点病院、災害拠点病院、臨床研修指定病院(基幹型)、日本医療機能評価機構認定病院などがあります。

病院の特徴

当院は「いのちをみまもり、いのちをささえ、いのちをつなぐ医療の実践」を理念として掲げ、予防医療から急性期医療を中心に終末期医療までを担う地域密着多機能型病院です。どのような患者さんに対しても、柔軟に色を変えて対応できる愛称「カメレオン病院」を目指しています。この大きな方向性の中、特に人財の育成には力を注いでおり、病院目標として「日本一の陶冶(教育)病院」を掲げ、全職員で良き医療人の形成に努力しています。

初期研修の目標

目の前の豊富な症例を指導医と共に日々経験することにより、実践で学び育ち、実践で一人前となって行きます。2 年間でしっかりプライマリ・ケアを自らのものとし、車内や機内で「お医者さんいませんか?」とアナウンスがあった場合は、間髪入れず自信を持って駆け付けることができる初期対応能力とプロフェッショナリズムを涵養します。特に、患者さんの生活に寄り添い生活する人の視点に立った医療、そして点ではない時系列を意識した線から面の医療、を意識して展開できる医師の養成に重点を置いています。

初期研修の特徴

多くの症例や手技を経験してもらえるように、同一診療科は原則 1 名の研修医がローテーションするように配慮しています。特に救急診療の経験を積んでもらうため、当直業務だけではなく、平日日中の救急患者の対応にも当ってもらえるような体制を組んでいます。

また、当院には在宅診療を専門とする附属診療所が開設されており、在宅看取りを含めた在宅診療の実際を深く経験することができます。加えて、必修として 1 か月間、北海道日高徳洲会病院での研修が組まれています。そこでは、少ない医師数での濃厚なチーム医療の経験、他の研修病院で研修中の初期研修医同士の情報交換と切磋琢磨、急性期疾患に対する漢方医療等の貴重な学びを得ることができます。その他、可能な限り希望に沿った研修ができるように、院長・スタッフがサポートしています。

病院の今後

十和田市を中心とした医療圏の人口は、毎年約 1%ずつ減少しているものの、65 歳以上の人口は増えている状況で、年齢構成の変化が著しいと思います。当院は市立病院として、市民の年齢構成に応じた疾病の変化に柔軟に対応しながら、市民の健康を守るために存立し続けなければなりません。全職員で「ワンチーム」となって、将来は組織全体が常に変化できる愛称「カメレオン病院」になっていることでしょう。このような病院で共に働いてみませんか? 心よりお待ちしております。