明けましておめでとうございます。新年早々に、地震・航空機事故等が起こり落ち着かないスタートとなってしまいました。元旦に DMAT 隊員の皆さんには、待機の指示があったと伺っております。ご苦労様でした。そして全職員の皆さんには、年末から年始にかけて上十三圏域の地域医療を守っていただきありがとうございました。
今後の医療を考えると、働き手世代の急減による医療人財の不足・医師を中心とした働き方改革・ポストコロナ時代の医療の 3 つが大きな懸念項目かと思います。医療人財不足はすでに生じておりますが、まずもって現役世代の皆さんを大切にして、長く働き続けていただくことが第一です。そこを基盤にして、若手医療人が集まるような魅力溢れる病院をつくっていかなければなりません。
働き方改革については、病院運営・経営にどのような影響を及ぼすのかは不透明ですが、しっかり注視し早め早めの対応が必要になると思います。ポストコロナ時代については、住民の皆さんの価値観の変容が確実に起きており、以前のような入院患者数の確保は望めない状況です。当院としては、ダウンサイズも視野に入れた対応が必要になっています。
このような状況の中、国は医師の働き方改革・地域医療構想・医師偏在対策(地域偏在も診療科偏在も含めた)をまとめて三位一体改革と称して前へ進めようとしています。具体的に考えてみると、地域医療構想は 2 次医療圏毎の機能分化ですから、その地域の中核病院に医師を中心に医療人財を集約化することにより、働き方改革がやりやすくなり、医師偏在も解消できるという青写真が見えます。
そして、中核病院が周辺の中小病院をサポートすることにより地域医療を維持する、これを狙っているようです。まさに、当院が上十三圏域の中核病院ですから、この役割を担っていかなければなりません。
これを実現するためには、機能分化・連携強化に尽きるわけですが、当院としては、より急性期医療へシフトしなければならないと考えています。当地域の救急医療・がん医療・精神科医療等をしっかり担いながら、回復期・慢性期の患者さんの受け皿として、在宅専門の附属とわだ診療所をさらに充実させていきたいと思います。そして、地域医療連携推進法人「上十三まるごとネット」を活用して、入院の必要な回復期・慢性期の患者さんには、地域全体で対応していくことが重要であろうと思います。これらを支えるためには、医療 DX の推進も欠かせません。周辺の動向を眺めている時間はなく、当院がデジタル医療拠点として、仮称「上十三メディカルネット」による医療介護情報の共有やオンライン診療および電子処方箋の導入等を積極的に進めていかなくてはなりません。
また、今年度の病院目標のトップに掲げた黒字化ですが、その達成が大変厳しい状況になっています。箱根駅伝の青山学院大学に倣って、自らの医療を信じて決して諦めずにあと 3 か月頑張って参りましょう。本年もよろしくお願いいたします。
2024 年 1 月 4 日 事業管理者 丹野弘晃